2024年10月10日から13日の4日間にわたり、『Bioregion-ing Together』をテーマに開催されたCircular Design Week 2024 in Taiwan。最初の2日間は、台湾の雲林県、嘉義市、台南市の3つの地域でサーキュラーデザインの実践現場を巡るフィールドツアーを実施しました。後半の2日間は、舞台を台北市に移して、台湾デザイン研究院(Taiwan Design Research Institute)の協力のもと、カンファレンスを開催しました。台湾、インドネシア、イギリス、ベトナムなど、延べ12地域(7カ国)からデザイナーやデザイン研究者、サーキュラーデザインの実践者が一堂に会し、さまざまなネットワークやコミュニティを超えて、狭義のサーキュラーデザインにはとどまらない活発な議論が交わされました。
本イベントでは、CDW’24の行程を参加者とともに振り返りながら、現場で得られた発見や学び、カンファレンスでのBioregioningに関する議論を共有し、CDWを通して見えてきた台湾でのサーキュラー事情と日本の文脈の接続を試みます。
CDWの活動にご興味のある方、サーキュラーデザインをプロダクトやサービスの領域を越えて捉え直したい方、サーキュラーエコノミーの文化的・社会的側面を探求したい方をはじめ、デザイナー・行政職員・研究者・実践者など、セクターや所属に関係なくヒントをお持ち帰りいただける場になると思いますので、ぜひご参加ください。
CDWは、アジアパシフィック地域において、複雑な関係性の中で実践されてきた伝統や慣習、そこから生まれる土地に根ざした循環のデザインの可能性を探求するプラットフォームです。それぞれの土地の文脈を尊重し、現地での体験を通して学ぶことで、持続可能な社会を支える多様な価値観や仕組みについて深く理解し、分かち合いながら実践することを目的としています。
バイオリージョン (Bioregion) は、行政区画といった人間の都合による境界線ではなく、流域によって定義される生態学的な領域を指し、考え方として1970年代前半より本格的に世界中へ拡がりました。(日本語では生命地域と訳されることもあります。)バイオリージョニング(bioregioning)は、特定のバイオリージョンに存在する人間やそのほか多様な存在が織りなす複雑な相互作用を通じて、バイオリージョン自体が形成される過程を強調する用語として2010年代に提唱されました。
2024年12月11日(水) 18:30-21:00
新宿区立牛込箪笥区民ホール 〒162-0833 新宿区箪笥町15番地
地下鉄:都営地下鉄大江戸線 「牛込神楽坂」A1出口より徒歩0分、東京メトロ東西線「神楽坂」2番出口より徒歩10分